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岸田秀『ものぐさ精神分析』

久しぶりに思想系の面白い本に出会った。くだけた表題とは裏腹の侮れない内容になっている。「一つの集団の歴史は、一つの個人の歴史として説明できる」という立場に立脚した本書は慎重をきして眉に唾して読む必要があるが、恐るべき明解さと説得力を兼ね備えた実にエキサイティングな読み物だ。
忘れないうちにとりあえず一章の『歴史について』だけで感想をまとめてみる。共同幻想が私的幻想に支えられるというのは、M.ウェーバーの言った「合理性がある種の非合理によって支えられる」ということではないか。そして現代日本においては巨大掲示板が私的幻想を共同化する制度として機能しているのではないだろうかという二点が気になった。

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