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クリント・イーストウッド『グラン・トリノ』

JUGEMテーマ:映画
ネタバレ注意です。


イーストウッド最後の監督兼主演作品になるかもしれないとのことで馳せ参じてきました。
当然ながら高い前評判を裏切らない凄い映画でした。
まあ僕はミーハなのでイーストウッドが険しい顔をする度に笑ってしまうし、老いぼれた様子でポーチに座っているだけで泣けてくるのですが。
主人公の造型も過去の作品『ハートブレイク・リッジ』のハイウェイ軍曹や『ミリオンダラー・ベイビー』の老トレーナー、『ガントレット』のバスを彷彿とさせて面白い。
逆にラストシーンは今までなら確実に皆殺しにしていたところ(イーストウッドを怒らせたらとんでもないことになる。『許されざる者』『ペイルライダー』参照)意外な結末。
ただ自己犠牲とか武士道などという解釈は危うい。
これはもう少し検討するべきか。
タイトルにもなっているグラン・トリノにイーストウッド自身は作中一度も乗らないストイックさはさすが。
その分、ラストのあの一瞬が感動的。
それはさておきこの映画、本当に評判がいい。
アメリカでもヒットしたみたいだし、日本でもそこそこヒットすると思う。
それでイーストウッドが潤い一本でも多くの作品を世に残してくれるのならまあいいんだけど。
ただ主人公のウォルトが悩める今のアメリカの象徴であるとかそういう解釈は何だかなあ。
例えばA氏風に、ド変態の映画的マゾヒストであるイーストウッド、隣の娘が傷だらけにされたのに嫉妬し、素手でガラスを叩き割り拳を痛めるも飽きたらず、『ガントレット』のバスのように蜂の巣になり満足そうに果てる、という解釈はどうか?
ちょっと不謹慎か。
ちなみにパンフレットには蓮實重彦氏が寄稿されてます。
おかげで何か違和感のあった二度目に音楽が流れるシーンの謎が解けました。
興味のある人は是非。

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