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中原昌也『KKKベストセラー』

少し前に梅田のブックファーストで立ち読みして
書き出しの強烈なインパクトにこれは読まねばと思っていた中原昌也の『KKKベストセラー』。
そのときは別の本を読んでいる途中だったので買わなかったのだが、少し余裕が出来たのでいざ買おうと思うとミナミのどこの本屋に行っても売っていない。
これは何かの陰謀か?
中原昌也はミナミの書店から干されているのか?
と思ったら心斎橋のアセンスに売っていた。灯台下暗しとはこのことだ。
さすがうちの元看板男優の兄が勤める本屋だけはある。
 
さて肝心の中身だが。
これがなかなか面白かった。いや、かなり面白かった。
ただこれを面白いといっていいのかどうか疑問だが…。
そもそも中原昌也の小説が好きだというと人格を疑われそうで嫌だ。
ジャンク化という言葉だけでは語り尽くせない、下品な一見ほんとどうしようもないゴミのような、いやゴミ以下の文章で綴られる小説ばかり書いている作家だからだ。愛読者の僕でさえ読んでいて怒りが込み上げてくることがある。でもときどき無性に読みたくなるのは何故だろう。
話を『KKKベストセラー』に戻すと、今まで読んだ中原昌也の小説の中で一番面白かったりする。まあ比較的わかりやすい作品だからだと思う。
まず冒頭のつかみが巧い。

小劇場演劇関係者に対する殺意にも似た憎悪の言葉の群。(だから小劇場演劇を何の疑いもなく愛する人は読まない方がいいです。というか読むべきではありません)
後半は『エーガ界に捧ぐ』を彷彿とさせる自虐・自己否定の一点突破。
いやー、面白い。
しかしこれを面白がれる自分が少し心配だったり。

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