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ガンバ大阪、今年の補強

私見でガンバ大阪の今年の補強は100点満点で70点といったところだ。マグノや播戸など計算できるFW陣に敢えてバレーを獲得。補強にも攻撃的な姿勢が現れていてさすがガンバといいたいところだが、バレーがガンバの高度なパスサッカーに馴染めるかはやや気がかりだ。豪快なドリブルからシュートなどフィジカル頼みの印象が強い。孤立しなけりゃいいけど。
あとセンターバックの駒がやはり不足している。3バックなら山口とジジクレイと中澤。4バックならジジクレイと中澤で山口はサイドに回るだろう。やはり不安は拭えない。年齢による衰えが指摘されているジジクレイがどこまで出来るか。2年前までは宮本の代表などでの不在の折にリベロで宮本以上の働きをみせていた。その再現を期待したい。あとは中澤がどこまで使いものになるかに懸かっている。
正直、もうちょっと補強については頑張ってほしかった。現有戦力でいけるという自信があったのかもしれないが、優勝への意気込みや話題性などの面でも浦和やFC東京に一歩遅れをとったことは否めない。

ワタナベ

France_panの伊藤さんとのやりとりもあって久しぶりに渡部氏の著作を読み返してみた。
出会いは大学生の頃に元劇団員のUから「面白い先生がいるから講義を覗きにこないか」と誘われたのがきっかけだった。そして衝撃を受けた。とにかく熱い。何かが迸るような講義だった。ちなみに仮題図書は高橋源一郎の『さようならギャングたち』だったと記憶している。以来、それまでよりもまして小説を読むのが好きになった。そういう意味ではやはり恩師と言えるのではなかろうか。そして著作の中に以前ここに書いた桐野夏生の『OUT』のラストと中上健次の類似性について指摘している箇所を発見。やっぱりなと思いつつ、少し悔しい。自分が影響を受けていることを改めて自覚した次第だ。

コメントレス

France_pan伊藤様
『現代口語狂室』ってたしか絶版本のはずでは。ちなみに僕のお勧めは『中上健次論』です。この人、ほんとに中上健次が好きなんですよ。やはり最終的に批評とは愛なのではと思います。

最近はアフタートークではなくてポストパフォーマンストークというのですね

いつぞやここでちょろっと書きましたが、以前、France_panさんという新進気鋭前途有望な劇団さんにポストパフォーマンストークのゲストに招いて頂いたことがありまして、そしてその模様がテープ起こしされてここで読めるそうです。よろしければ見に行ってみてください。

http://frpn.com/sp/houkou/houkouppt01.htm#

滑舌が悪いことで有名な僕のトークはざぞかし起こしにくかっただろうと思います。
すみません。

そしてまたもや他力本願な更新をしてしまった。
ごめんなさい。


コメントレスです

France_pan伊藤様
お久しぶりです。わざわざ知らせていただきまして有難うございます。そうですよね次は精華小劇場ですよね。3月の公演お互い頑張りましょう。ちなみにウイングホットプレスは精華小劇場にも置いてますよ。
あとブログを拝見したのですが渡部直巳の本は何をお読みになったのですか? この方の本は僕も結構読んでますよ。泉鏡花論などの絶版本以外は。また教えてください。






次回公演詳細

あ、あとこれ次回公演の詳細です。
タイトルは相変わらす長くなりました。
けど気に入ってます。
よろしければ観に来てください。


ウイングフィールド15周年企画「時代を拓く演劇人」参加作品
A級MissingLink 第13回公演
『人間が不老不死なら全て解決』

【日時】
2007年3月23日(金) 19:30
     24日(土) 15:00/19:00
     25日(日) 15:00/19:00 
     26日(月) 19:30
※開演の1時間前より受付開始、開場は開演の30分前からです。

【会場】
ウイングフィールド
〒542-0083 大阪市中央区東心斎橋2-1-27周防町ウイングス6F
TEL 06-6211-8427/FAX 06-6211-6312

【料金】
前売2000円 当日2300円 高校生以下1000円(前売・当日共通、受付にて学生証提示)
※日時指定・全席自由席

お問い合わせ:A級MissingLink
〒577-0057 東大阪市足代新町14-17-504
TEL 090-4562-4310(コウノ)
FAX 06-6784-8613
e-mail:info@aqml.jp
http.//www.aqml.jp

顔合わせ

今夜は次回公演の顔合わせがありまして、真面目な話はそこそこに賑やかな飲み会になりました。素敵な役者さん裏方さんが揃ったので間違いなく良いお芝居になると思います。
今から稽古が楽しみ。顔合わせの模様はリンク先の高衣ナヲミさんのブログでも写真入でレポートされています。よろしければ行ってみてください。
なんつーか、他力本願な更新ですみません。



ウイングホットプレス

もうご存知の方もいらっしゃるかもしれませんがウイングフィールドという劇場の出しているウイングホットプレスという媒体の2月号に文章を書かせていただきました。相変わらずの内容ですがもしどこかで見かけたら(京阪神の劇場に置いてます)読んでみてください。
それではまた。

桐野夏生『グロテスク』

桐野夏生の最高傑作と評判に違わぬ作品だった。東電OL殺人事件やオウム真理教、はたまた外国人の犯罪など時事ネタをふんだんに盛り込みながらも、けして題材に寄りかかることなく馬鹿の一つ覚えの解釈で申し訳ないが絶えずズレを生み出しながら小説として成立させていく手腕は流石だ。
さて以前ここで指摘した桐野夏生のパターンというものがあったがそれにこの作品にあてはめてみると、運命の男はチャンであり、チャンに対になるのは他の誰でもない和恵だ。二人が最後に他人には理解できないあろう深い繋がり(精神的にも肉体的にも)を得るのもこれまでの作品と同様だ。つまりこの小説の主人公はやはり和恵というのが僕の結論である。そして語り手を本来の主人公の和恵でなくその友人、和恵の憧れた完璧な美を持つユリコの凡庸な姉に設定することにより巧みに批評性を確保しているといえばいいすぎだろうか。例えば今までの作品では運命の男の描写がややもすれば美化されてきた。しかしこの作品においては確かに和恵の日記の中ではこれまで通り美化・悲劇化されているが、語り手の視点では不細工な小悪党として糞味噌に貶されていて笑える。そしてこの笑いにこそ『グロテスク』の面白みが集約されているといえるのではないだろうか。

いいわけ

新年に入ってもブログの更新が滞りまくってるわけだが、何ゆえかと申しますと劇団内の仕事が滞りまくっておりましてブログなぞこまめに更新したりすると、こんな駄文に費やしている時間があれば頼んだ仕事さっさとやりやがれとっくに締め切りは過ぎているんだよこの腐れ劇作家きどりが! などという罵声を浴びせられ市中引き回しのうえ打ち首獄門に処させるのではないかという不安で夜も眠れず睡眠不足で何事も手に着かないため余計に仕事が滞るという負のスパイラルに陥り、結果ブログを更新している場合ではないという状況に追い込まれているためだというのは軽い冗談で、兎にも角にもやるべきことをまずやってからブログでも何でも更新するのが責任ある大人の態度であろうと思いブログに書きたい出来事は日々それなりにあったにも関わらず自制を促してきたというのがことの真相であり、つまりはいいわけなのでした…。

ツネ様、ザルツブルク移籍!

我らがツネ様(元日本代表DF宮本恒靖)がオーストラリアに旅立った。ザルツブルクというクラブに移籍が決まったからだ。僕としてはとても複雑な心境にある。長年ガンバの守備陣を率いてきたツネ様が移籍してしまうのは確かに淋しい。しかしツネ様には土壇場でやらかす印象があったのも事実で。終了間際にPKとられたり、マークがずれたり。なのでもしかするとツネ様が移籍してかえってガンバが強くなるのではと思っていなこともない。だから非常に複雑なのだ。
さて話は変わってチラ見したザルツブルクの選手のリストにはいくつか知った名前が。リンケやロクベンツ、ニコ・コバチなど。海外サッカーに疎い僕にもわかる代表クラスの選手がいるくらいだから結構強いクラブなのかもしれない。監督はあのトラパットーニだし。ツネ様大丈夫かなあ(特にフィジカル面)という心配もあるが、とにかく新天地での活躍を期待したい。ツネ様は英語も堪能だしバーゼルの中田の例もあるから意外と通用するかもしれない。

クリント・イーストウッド『硫黄島からの手紙』

とても丁寧に作られた作品だった。ふだんあまり映画を見ない人にもお勧めだ。前作『父親たちの星条旗』よりもとっつきやすいだろう。イーストウッドらしさも健在で、例えばいつもの光と影を生かした画のつくり方。今回は前作にもあった夜戦のシーンに加え洞窟内の描写に冴えを見せていた。そして特筆すべきは主演の二宮君の顔の白さ、滑らかさだ。彼が顔に光を受け目を細めたとき、僕は勝手に、ああ、だからこの人を語り手に選んだのだなと深く納得してしまった。さらにその黒い裂け目のような眼はバルトの『表象の帝国』にあったあの眼と同じではないかという強引な解釈に誘惑されつつも、とりあえずは二宮君はとても良い仕事をしていたと断言したい。あとキャスティングについていえば中村獅童が笑えた。つくりすぎの顔が滑稽で。画面に登場する度に吹き出してしまった。監督は、そして中村獅童自身、計算なのか天然なのか大いなる謎だ。あとスリリングだったのは回想シーンにおける日本家屋内のカットだ。あのイーストウッドが小津映画に出てきそうな和室を撮るという時点でかなり興味深かった。
とにかく『硫黄島からの手紙』はかなりの秀作といえる。惜しむらくはイーストウッド自身がまたも俳優で主演していない点くらいか。あのしかめっ面がひどく恋しい。